<ケミマテ’23>

     【大阪】ドナウ商事(大阪府箕面市)は、プラスチックの製造プロセスを自動化する機器装置の販売を通じ新たなビジネスチャンスを追求する。経営基盤強化や生産の自動化などを目的として各化学メーカーが進める「スマートファクトリー構想」に商機を見いだし、省人化に寄与する産業機器の取り扱いを強化している。

     ドナウ商事は、プラスチック産業機械・システムなどを取り扱う専門商社。ペレット製造機(ペレタイザー)や押出機、各種測定機器など、アジアや欧米メーカーを中心に幅広い機器装置を展開する。他社にはない機能性を持った製品を揃えており、樹脂メーカーへ一括提案できることが強み。

     とくに販売実績を積み重ねているのが、オーストリアの機器装置メーカー、イーコンの「アンダーウォーター式ペレタイザー」(写真)。機器内部のダイスが水と接していることが特徴で、ダイスから押し出された樹脂が回転する刃を通り、水中でペレット状に加工される。ペレットは、水とともに移送され遠心分離機で取り出す仕組み。ホットカットなどの方式を採るペレタイザーと比較し、粘度の低い樹脂でもペレタイズできる利点を持つ。

     イーコン製品の最大の強みは、ダイス部分に断熱式ダイプレートを採用していること。従来のアンダーウォーター式ペレタイザーは、樹脂を水中でカットした時に樹脂が水温で固化し、ダイス中で穴詰まりするという課題があった。イーコンが開発した断熱式ダイプレートは、ダイプレート本体と熱媒体部が隔離されているため、水中でも樹脂を冷やすことなくカットできる。これにより、課題だったダイス部分の樹脂の穴詰まりを抑えられるため、カッティング不良やペレットロスを大幅に削減できるという。適応可能な樹脂は、汎用樹脂やエンジニアリングプラスチック、スーパーエンプラ、バイオプラと幅広い。

     機械の起動プロセスやナイフキャリアの交換などをロボット技術で対応できるようにした完全自動型のアンダーウォーター式ペレタイザーの販売も開始し、省人化・省力化を求める顧客へ提案を加速している。

     測定機器関連では、昨秋に米LIADが開発したインライン式カラーセンサーの取り扱いを開始した。これまで卓上分光計などを使用してオフラインで行っていた色差の計測を、プラスチック加工生産のライン上でリアルタイムで測定することができる。従来のオフラインでの色差の計測では、周囲の光の強弱に合わせて設定を調整する必要があったが、LIADのインライン式カラーセンサーは自動補正機能を搭載しているため、周囲の光度に影響なく自動でデータを計測できる。性能面では、色のずれ(デルタE)をプラスマイナス0・05まで正確に計測でき、製品の色の一貫性と品質を確保する。マスターバッチやペレット、成形品、PETボトルなどさまざまな用途での使用を想定しており、すでに複数社の導入実績を持つ。
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