• 決算
  • 住化の24年3月期、2450億円の最終赤字へ
  • 2024年2月5日
    • 業績改善策について語る岩田社長
      業績改善策について語る岩田社長
     住友化学は2日、2024年3月期のコア営業赤字が1450億円になりそうだと発表した。グループ会社のペトロ・ラービグの赤字拡大や住友ファーマの大幅減益により、赤字額は昨年11月の予想からさらに750億円拡大する。非経常項目として国内石化の構造改革に向けた費用912億円などを積み増したことなどから、最終赤字幅も1500億円悪化し、2450億円に膨らむ。同日会見した岩田圭一社長は、巨額赤字を重く受け止めているとしながら「ラービグと医薬以外の事業は期毎に回復している。最重要テーマである短期の業績改善策を進め、一刻も早くV字回復を果たしたい」と述べた。

     コア営業損失は前回予想と比べ、医薬品が基幹製品と位置づける前立腺がん治療薬などの売り上げが伸び悩んだことから620億円、ラービグが交易条件の悪化などで130億円それぞれ悪化した。住友ファーマは24年1~3月期に基幹3製品の減損テストを実施することから赤字幅がさらに拡大する可能性も懸念されることについては「さまざまなリスクを注視している」と述べた。売上収益は2200億円悪化し、2兆4800億円の見通し。1株当たり6円としていた期末配当は3円へ修正した。

     非経常項目の損失は850億円拡大し、1400億円を見込む。岩田社長は詳細はまだ開示できないとしながら、「国内石化、とくに千葉のスリム化に充てる」とし、石化の再構築費用を当て込んだ。

     業績改善策は着実に進んでいることを強調。24年度の業績V字回復に向けたキャッシュ5000億円の創出については、30件の事業再構築策についてもすでに3分の1が達成済みか最終交渉段階だとし、「想定以上に順調に進み、現時点で3500億円以上が確実」だと述べた。4月に構造改革の進捗を説明する考えも改めて示した。

     同日発表した23年4~12月期業績は、コア営業利益が1138億円の赤字(前年同期は1421億円の黒字)、最終利益は1097億円の赤字(同603億円)、売上収益は同20%減の1兆8068億円となった。
いいね

  • ランキング(経営)