
ヨウ素製造パイオニア ヨウ素リサイクルパイオニア 創業90周年 合同資源
合同資源は1934年(昭和9年)7月に創業し、本年創業90周年を迎える。地下かん水から国内初のヨウ素の製造を開始し、業界の先陣を切ってヨウ素リサイクルに取り組む。現在、ヨウ素の総合メーカーとしてヨウ素、無機・有機ヨウ素化合物、ヨウ素リサイクル、天然ガスの各事業を展開。ヨウ素の用途は時代と共に拡大し、現在、消毒剤、X線造影剤など医療用途から触媒、液晶偏光板材料にまで用途は拡がり、次世代再生エネルギーとして期待されているペロブスカイト太陽電池の主要原料として注目されている。山ノ井社長に90年の歩みと創業100年に向けての思いを語って頂いた。
- 聞き手
- 佐藤豊 化学工業日報社代表取締役社長
代表取締役社長 山ノ井 敏夫 氏
創業1934年 相生工業誕生
かん水から国内初のヨウ素製造
1934年7月、前身の相生工業が千葉県大多喜町(旧上瀑村)に誕生しました。ヨウ素は江戸期から海藻灰を原料に製造されていましたが、天然ガスの生産に付随して汲み上げた「かん水」から効率よくヨウ素を製造することを目的としたものです。翌年1935年には、「銅法」と呼ばれる独自開発のヨウ素製造法により国内初のかん水からのヨウ素製造に成功しております。
合併1965年 合同資源発足
天然ガス事業の本格展開へ
1965年10月、ヨウ素と天然ガスの製造販売を営む相生工業と鉱山事業を営む磯部鉱業が合併し、合同資源産業⑭(2014年に社名を⑭合同資源に変更)が発足しました。合併により、天然ガス田の鉱区取得を進め、さらに採掘技術が高まり、天然ガス事業の本格展開を図っております。
業界の先陣を切り
ヨウ素リサイクル事業開始
資源の有効利用・環境保全の観点から、当社は業界の先陣を切って、ヨウ素のリサイクルに取り組み、1990年にはヨウ素リサイクルの本格設備の稼働を開始しております。現在も製販研が一体となって、顧客からの様々な使用済み原料をもとに精力的にヨウ素リサイクルに取り組んでおります。
ヨウ素の総合メーカーへ
新技術研究所竣工2006年
かん水からヨウ素製造のパイオニアとして業を興した当社のDNAは脈々と生き続けており、天然ガスを主力製品として加えながら、「ヨウ素の総合メーカー」の実現を目指して事業活動を展開してまいりました。2006年には新技術研究所を竣工し、ヨウ素・無機ヨウ素化合物・有機ヨウ素化合物・ヨウ素リサイクルの各事業を展開するとともに、「ヨウ素のトータルソリューション」を掲げ、事業活動・研究開発に取り組んでいます。
地域と共に
長生村に本社移転、
鉱石資料館開設2022年
当社の生産活動は、地域のご理解・ご協力を得て、地下資源の開発を行い、採掘した原料をもとに各種の製品製造を行なっております。2022年10月には地元千葉県の長生村に新本社を建設し、地域に根ざす企業として東京にあった本社を移転し、全社を統合いたしました。また、故磯部元社長が収集した鉱石標本を中心に展示する鉱石資料館を開設し、社会貢献活動の一環として一般公開しております。
本社(2022年竣工)
鉱石資料館
【創業100年に向けて】
“スピード、コスト、女性活躍”がキー
当社の事業は海外のお客様と連携して行う事業が多いため、定期的にお客様を回りますが、設備投資などとにかくスピードが速く、同時にコスト意識が高いこと、さらには女性の活躍に驚かされます。当社が創業100年に向け成長するためのキーは、“顧客のスピード、コスト意識に遅れをとらず、さらに女性が活躍していることだ”と感じています。
ヨウ素リサイクル事業の強化
燃焼炉増設へ 2024年
希少・貴重資源ヨウ素の確保のためヨウ素リサイクルは極めて重要です。当社はこれまで蓄積した技術をベースに、増加するリサイクル原料に対応すべく、燃焼炉の大幅増設を行います。本年8月に新設備の稼働を開始し、中計で掲げたヨウ素生産量400tの増産体制が整います。発生するCO2については、昨年新設したカーボンニュートラル推進室が中心となって対策を講じて参ります。
本社・向島プラント
再生エネルギー社会への貢献
ペロブスカイト太陽電池の
材料開発への取り組み
日本で発明されたペロブスカイト太陽電池は将来の再生エネルギー源としてカーボンニュートラルに大きく貢献するものと期待されています。そしてその主要原料の一つがヨウ素化合物と言われています。当社は無機、有機ヨウ素化合物の技術力とリサイクル技術力でペロブスカイト太陽電池材料開発に取り組み、カーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいりたいと存じます。
本社・工場全景
グループに商事機能創設
創業90周年を機に、不動産事業を中心に行ってきた関係会社合同不動産の社名を合同商事に変更し、商事機能を創設しました。同社には当社製品の販売を始め機動力のある商事活動を期待しております。

