吉元社長
<ケミマテ2025>
化学産業向けデジタル化(DX)サービスを展開するSotas(ソータス、川崎市幸区、吉元裕樹社長)は、体制強化を進める。化学調査の半自動化やデータベースへの独自データ導入対応など、顧客要望が高い機能を相次いで拡充。アプリケーションベンダーに採択された製品含有化学物質情報・資源循環プラットフォー厶(CMP)対応準備も進める。従来の品質管理(QC)から研究開発などへの利用シーン拡大も訴求し、次の1年で利用企業数を現状の5倍に増やしていく。
ソータスは化学物資情報の管理を支援する「Sotas化学調査」、販売・探索を支援する「同データベース」、受注~納品までのデータを管理する「同工程管理」の3サービスを軸に展開する。足元では中堅・中小から大手まで化学企業に採用が進むほか、装置などの周辺産業や外資による導入も始まり「本格普及期に入った」(吉元社長)とみる。
化学調査ではchemSHERPA(ケムシェルパ)をはじめとした国内外の化学物質対応法令に対応。法令更新時の対象製品自動リストアップや該非判定、安全データシート(SDS)作製などに対応する。データベースでは提供する材料・企業データを3万5000以上に拡充。フォルダやエクセルで管理されている自社情報をまとめてインポート可能にすることで、社内での情報共有や見える化への活用も提案する。
CMPは新たな業界横断的な情報伝達システム。従来のバケツリレー式の情報共有から、サプライチェーン全体への一括トリガーへの移行を目指している。CMPコンソーシアムの下で化学品、川中、電気電子、自動車の領域でタスクフォース活動を推進し、2026年度の運用開始を予定する。
同社はSotas化学調査でCMP連携機能の開発を推進。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)プロジェクト助成事業での実証活動も進め、化学産業におけるCMPの迅速な実装につなげていく。
取材に応じた吉元社長は「従来の品質管理から研究開発など、サービスの利用シーン自体も広がっている」と解説。「化学産業の大きな課題に素材情報の非構造性・非対称性があり、多くの会社が必要な情報の迅速な取得に悩みを抱えている。その解決に向けた働きかけも進めていく」と話した。