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  • 商船三井、船舶燃料用e-メタノール 独社と共同へ
  • 2023年10月27日
  •  商船三井はこのほど、独ハイツージェン ドイツ社と船舶燃料におけるe-メタノールの利用について共同検討に関する覚書(MOU)を締結したと発表した。商船三井は2030年までに液化天然ガス(LNG)/メタノールを船舶燃料とする外航船90隻を投入していく。

     ハイツージェン ドイツ社は、非生物由来の再生可能燃料を生産するプラントの開発や運営を手がけるハイツーエージーの子会社。e-メタノールやグリーンアンモニア、水素ベースの合成航空燃料などグリーン水素を用いた製品を生産する。

     ハイツージェン ドイツ社は、ニーダーザクセン州で展開するプロジェクトでe-メタノールの28年からの生産開始を予定している。関連して大西洋域での海上輸送として使用する船舶の燃料に利用することを商船三井とともに検討する。

     e-メタノールは回収した二酸化炭素(CO2)と再生可能エネルギーで生成した水素を合成して作るクリーンエネルギー。従来の重油燃料と比較して温室効果ガス(GHG)排出量を大幅に削減できる。

     商船三井はグループ環境ビジョンで、50年までにGHG排出量を実質ゼロにする目標を掲げる。達成に向けた主要戦略の一つに「クリーン代替燃料の導入」を示しており、メタノール燃料船の導入を進めていく。並行してメタノール供給網の構築にも注力する。
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