ゴールド・ハイドロジェンの試掘サイト
三菱ガス化学は3日、天然水素やヘリウムの開発を手がけるオーストラリアのスタートアップに出資すると発表した。トヨタ自動車とENEOS Xploraも出資に参画する。三菱ガス化学は、天然水素やヘリウム開発の事業化に直接参画することも検討していく。
オーストラリア証券取引所(ASX)に上場している豪ゴールド・ハイドロジェン(クイーンズランド州ブリスベーン)に、トヨタと三菱ガス化学が各500万豪ドル、ENEOS Xploraが450万豪ドルを出資する。ゴールド・ハイドロジェンは、サウスオーストラリア州で地下に天然水素とヘリウム資源を発見し、その商業採掘を目指すRamsayプロジェクトを推進するベンチャー。
試掘段階で、高純度の天然水素やヘリウム、また高濃度のヘリウム3の存在が確認されている。天然水素は地下に自然に存在し直接採取できる水素で、製造過程で温室効果ガス(GHG)を出さないことから、次世代エネルギーとして期待が集まる。ヘリウム3は核融合発電の燃料として有望視される安定同位体。
ゴールド・ハイドロジェンは調達資金について2025年第4四半期に始まるRamsayプロジェクトでのさらなる掘削作業や、水素およびヘリウムを分離・精製するためのパイロット設備の建設に充てる予定。三菱ガス化学は、天然水素の事業化に向けた開発プロセスで、循環型メタノールの原料として活用する可能性も含め、技術的な支援や共同検討を行っていく。