半導体産業展には398企業・団体が出展した
第2回九州半導体産業展・第1回次世代物流展が8日、マリンメッセ福岡(福岡市博多区)で開幕した。半導体産業展単独で398社・団体、全体で同544が出展。半導体では前工程、後工程の装置・材料からソリューションまで産業全般、物流では倉庫から水素トラックまで幅広い展示が行われた。きょう9日まで開催し、第1回の約1・5倍となる1万人以上の来場者を見込む。
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初日に開催された開会テープカット式では、安浦寛人九州大学名誉教授・実行委員長が「前回より規模を拡大し、より充実した展示会を開催できた。事前予約もすでに1万人を超えている」などとあいさつ。来賓を代表して甘利明自由民主党半導体戦略推進議員連盟名誉会長、木村敬熊本県知事、大曲昭恵福岡県副知事、木村大国土交通省大臣官房審議官が祝辞を述べた。参列者の紹介後にテープカットが行われた。
初日に行われたテープカット(中央が安浦実行委員長)
AGCは製造工程や部材に多用されるフッ素系製品を出展。樹脂材料では「Fluon」ブランドの樹脂材料や「AFLAS」ブランドのゴムを加工事例とともに紹介。溶剤では最新の低環境負荷溶剤「AMOLEA AS-300」などを利用シーンとともに展示した。「地場のサプライチェーンを含め、フッ素系素材の優れた特性を伝えていく」(同社)とした。
岩谷産業は国内有数の大型ガス貯蔵拠点「イワタニ熊本ガスセンター」(熊本県熊本市)を紹介。幅広い特殊ガスに対応し、世界全体を見たサプライチェーン強靱化を訴求する。ヘリウムの安定供給体制や商社として扱う半導体製造装置も展示し、「イメージが強い水素・LPガスに留まらない事業範囲」(同社)をアピールした。
関東化学は「ほぼ10年ぶり」(同社)に半導体後工程材料を出展。シリコン・CMP(化学物理研磨)や半導体用テープの洗浄液、ドライフィルムレジスト剥離液、エッチング液などを紹介した。「前工程の強みを生かし、先端パッケージで進むプロセス革新に貢献する」(同社)姿勢を伝える。
田中貴金属グループでは、田中貴金属工業、田中電子工業から半導体実装用の多彩な製品群を出展。とくにパワー半導体は大出力化に伴い、ボンディングワイヤーや接合材など部材の高機能化がより重要になるとみる。「田中電子工業のボンディングワイヤー開発・製造拠点が佐賀にあり、地域企業としての立ち位置も伝えていく」(同社)とした。
台湾・工業技術研究院(ITRI)は先端技術や導入事例を紹介。湿式シリコン貫通ビア(TSV)プロセスやガス計測などの半導体関連に加えて、放熱技術やスマート農業など周辺領域も含めて多彩なソリューションを展示した。人材募集施策などもアピールし、「密接な連携で半導体の未来を支える」(同団体)と話した。