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  • 化粧品総合特集 恵比須化学工業、ミドルシニアのシワ減少
  • 2023年10月23日
  •  恵比須化学工業は、オーツ麦油に含まれるヒト型セラミドやリン脂質などの極性脂質を主成分とするアンチエイジング機能性原料「AvenaPLex(アベナプレックス)」を販売する。オーツ麦油由来の極性脂質が加齢により失われたセラミドを増加させる。また、細胞間脂質を形成するラメラ層の厚みと長さが増加することで表皮バリア機能が回復し、シワが減少、若々しい肌を実現する。

     同社は英OatCosmetics社の国内総代理店として、オーツ麦油から抽出した植物油「オートリピッドe」を化粧品原料として展開しているが、AvenaPLexはオーツ麦油の機能性成分を濃縮抽出した、皮膚の細胞間脂質と同一・同等のセラミド・リン脂質・スフィンゴ脂質など極性脂質を40%含むエキスであり、表示名称は「カラスムギ穀粒エキス」となっている。

     皮膚の細胞間脂質はセラミドやリン脂質などの脂質と水分が交互に重なり合う「ラメラ構造」を形成している。老化した肌ではバリア機能を持つセラミド等が減少し、ラミラ構造が崩れ、水分が蒸発しやすい状態となり、肌荒れやシワなどの原因となる。

     AvenaPlexはヒト型セラミドNS・NP・EOHなどを含有し、1%の添加量でセラミドが10%増加し、バリア機能が修復される。また、天然保湿成分であるヒアルロン酸も14%増え、みずみずしく潤った肌になる。

     これらセラミド等の極性脂質や天然保湿成分の増加により細胞間脂質のラメラ量が14%増え、皮膚のバリア性が向上する他、シワが最大で15・4%軽減し、中高年齢の女性を対象とした治験ではアンチエイジング効果が認められた。また、ニキビ病変の減少が確認されており、ノンコメドジェニック化粧品への展開が期待される。欧州などで採用実績が出ており、ミドルシニア女性のアンチエイジング化粧品原料として売り込んでいく。
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