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  • 化粧品総合特集 木村産業、SGDs対応原料を推進
  • 2023年10月23日
  •  木村産業はカーボンニュートラルやサステナブルといった持続可能な開発目標(SGDs)に対応した化粧品原料の紹介に力を入れる。

     豪ダウンアンダー社の「ユーカリエッセンシャルオイル」は、西オーストラリア州ウイートベルトで1996年に塩害対策として小麦畑の周りに植樹したユーカリの枝葉から抽出している。萌芽更新のために枝葉を伐採するが、この枝葉から精油を抽出した後、枝葉を乾燥させ、二酸化炭素(CO2)を排出しないリサイクル機に投入。低酸素状態で熱分解させてできたペレット状のバイオ炭、木酢液を肥料に利用している。ユーカリ精油は、ユーカリコチイオイルとユーカリヤンディーオイルの2種類がある。両製品ともエコサートナチュラル認証とハラールを取得ずみ。コチイオイルは米国と欧州のオーガニック認証を取得したグレードもある。用途はパーソナルケア(ハンドソープ、マッサージ、ボディソープ)や香料としてアロマテラピー向けにも提案している。抗菌効果もあるため、洗濯洗剤や、クリーナーなども推奨用途に挙がっている。

     スペインのプロビタル社の「CIRCANBLUE(サーカンブルー)」は、プロバイオティクス由来のポストバイオティクス原料(乳酸球菌培養溶解質)の働きにより、肌に塗布することで乱れた概日(サーカディアン)リズムを元に戻し、健康な皮膚にすることができる。推奨配合量はスキンケア化粧品に2%。

     また同社の「ALTHEOSTEM(アルテオステム)」はタチアオイ花エキスを主成分とし、老化(ゾンビ)細胞を選択的に除去し、ハリ、シワ改善効果、また、マイナス3歳以上の若返り効果を付与する(AIを使用した試験で実証)エキスの製造にタチアオイ花由来の幹細胞培養エキスを使用。幹細胞の自己複製能を活用した半永久的な幹細胞培養が可能であり、持続可能な生産消費形態を確保している。5月に開催された第11回化粧品産業技術展のアワードで銅賞を受賞した。
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