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  • 化粧品総合特集 マツモト交商、「情報加効」で豊富な提案
  • 2023年10月23日
  •  創業360年を迎えた化粧品原料専門商社のマツモト交商は、価値ある情報を顧客に提供する「情報加効」をモットーに事業を推進する。サステナビリティ(持続可能性)に対する化粧品業界の関心が高まる中、同社も石化由来から天然由来の原料へといった動きに歩調を合わせた品揃えをしている。一方、天然由来原料では石化由来原料と同等のパフォーマンスを発揮できないものもあることから、天然由来原料に完全に移行できるまでの間、天然と石化由来の原料を組み合わせたハイブリッド型の原料の提案も行っている。

     その一環として、クラリアント社(本社・スイス)の増粘多糖類「アリストフレックス エコ T」の紹介を開始した。植物由来のタラガムとAMPS(2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸)からなる増粘剤。少量添加で高い増粘効果と感触の良さを発揮する。従来のアクリル酸系ポリマーに比べしっとりした高級感が付与できる。広範囲の温度とpHで感触や粘度を維持。油および紫外線吸収剤を安定して配合できる。3月にバルセロナで開催されたインコスメティクスグローバルでシルバーアワードを受賞した。

     さらに100%天然由来原料でも特長ある製品も揃えている。

     レチノールはシワやたるみを防ぐ成分として知られる石化由来原料だが、ジボダン(本社・スイス)の「レチライフ」は微生物発酵によって得られた100%天然由来のレチノールをヒマワリ油に配合し安定化したプレミックス品となる。ヴィーガン対応、ハラル認証を取得。

     GSカルテックス社(本社・韓国)の「グリーンダイオール」はサトウキビを原料に、Non-GMOの微生物発酵で製造した100%植物由来の2,3-ブタンジオール。保湿剤でありながら抗菌効果もある。エコサート認証、コスモス認証を取得。ヴィーガンに対応。
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