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  • 化粧品総合特集 カネダ、トレンド捉え機能性訴求
  • 2023年10月23日
  •  カネダは、多様な化粧品向け中間原料を揃える。高い機能性、サステナビリティ、エコ特性を生かし提案するほか、社会の「脱コロナ禍」を背景に、行動制限の撤廃、マスクの着用自由化/継続の社会的トレンドに着目。連動する最終製品のニーズ変化を捉える。

     注力製品の一つが、米アシュランド社のローズウッド木エキス「Liftyl biofunctional」。同社のビッグデータを活用し開発された、天然由来のサステナブル原料だ。マスク着用自由化のなかで増加する、肌のたるみの悩みに着目。肌のハリ・輪郭を整える「リフトアップ」の機能性を訴求する。エッセンシャルオイル採取後の木材チップから抽出製造するなど、サステナブル性も高い点も強みとする。

     蘭DSM社の「ペンタバイティン」も継続した展開を図る。従来の実績に加え、刺激性の緩和効果も持つ点を生かし、マスクの肌荒れに対するバリア機能の改善用途で提案する。ペプチド系原料「シン-ハイカン」は、ヒアルロン酸ブースターとして、肌を内部から引き締めリフトアップ効果も期待できる。こちらはマスク着用自由化や、いわゆる「医療美容」概念の普及も追い風に、採用実績を積み上げる。

     米イノレックス社が手がける各種油剤の提案も進める。難溶性の紫外線吸収剤の溶解に有用な「LexSolv A」や、高い屈折率を誇る「LexFeel Shine」、シリコーンライクな軽い感触が特徴の「LexFeel7」、天然由来の「SustOleo DCS」を拡販する。いずれも「ヴィーガン」や「ハラル」に対応しており、回復傾向にあるサンケア製品向け需要を捉える。

     これらの製品提案にあたり、軌道に乗せているデータベース(DB)の活用や、展示会などでバーチャルキャラクター(Vtuber)を活用したメタバース的提案も行うなど、多様な取り組みを進めていく。
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