片倉コープアグリは、卓越した分析力、有効性の評価と、微生物による醗酵、特殊な抽出技術を組み合わせ、厳選された天然素材から化粧品原料を製造する。

　その取り組みは、天然物の持つ機能性を最大限に高め、新たな価値の創出、オリジナル原料の供給にあらわれる。

　同社の化粧品原料ビジネスは、業界の最新テーマにマッチした原料をジャストタイムで開発、製品化するのが得意。今年上市した「ネムリペア」は、化粧品・健康産業がいま最も注目している「睡眠」に特化した原料。睡眠中の肌の自己回復力を復活させることにフォーカスした。国産の山菜ウワバミソウの珠芽（ムカゴ）を原料とし、国菌である麹菌による醗酵を掛け合わせた醗酵エキスである。スキンケア、ナイトクリームなどへの配合を提案している。

　ネムリペアの作用は、睡眠時の肌修復機能をつかさどるホルモンであるメラトニンの受容体の遺伝子発現を促進させる。メラトニンの分泌量は加齢とともに減少してしまうが、発現量を向上させることにより、睡眠時の肌修復力を向上させる。また、睡眠時の主機能でもある肌老化の原因物質（ＡＧＥｓ）の分解を促進することによる、色素沈着と目立ち毛穴の改善を示す評価データも得られている。

　この他、アンチエイジングの先を提案するタラノキ由来の醗酵エキス「アンジェロック」は、「肌の時を止める」効果をもたらす。老化タンパク質であるカルボニル化タンパク質を分解するプロテアソーム活性促進作用。さらに、細胞寿命をつかさどる長寿遺伝子の発現促進作用が、細胞内ストレス耐性を高め、テロメア保護により細胞老化を抑制、肌の時を止める。また、マヌカハニーを熟成し機能性を高めた「熟成マヌカハニー」は、トランスグルタミナーゼを活性しバリア機能強化、肌損傷の修復、肌マイクロバイオーム調整、アンチポリューション作用の４機能を発揮する。