• 大型特集
  • 化粧品総合特集 赤穂化成、欧ブランド向け実績拡大
  • 2023年10月23日
  •  赤穂化成は「独自の技術を磨き、市場ニーズの変化に対応した製品作りを」との考えのもとに、より高機能で付加価値のある製品開発を行い、化粧品向けにもユニークで斬新な素材を展開・提供している。

     とくに、チタン系黒色顔料「Tilack D」(ティラックD)は二酸化チタンをベースにした安全な黒色顔料で、一般的なカーボンブラックや鉄黒(四三酸化鉄)と比べて、水系での分散性、安定性および耐熱性でも優れた特性を発揮する。高級感があって女性に好まれる青味を帯びた黒から漆黒までの色調を自由に表現できる。

     また、光輝性顔料の「スケールズカラー」は、低次酸化チタンを被覆することで、見る角度によって外観色と干渉色の異なる2色性を持たせることが可能。ゴールドとグリーン、ピンクとブロンズなどのパターンで意匠性を発揮させるほか、角度で明暗を変えて顔の立体感を強調するなどさまざまな応用が考えられ、黒さと輝きを同時に表現することもできる。外観色と干渉色の組み合わせは標準で6パターンを用意しているが、色調をカスタム化させる要望にも対応している。

     ティラックD、スケールズカラーともに国内外の化粧品産業に採用され、流行色を追うなど新製品を企画する際に欠かせない検討アイテムとなっている。さらにこのところ、欧州の化粧品メーカーへの実績が急速に伸びてきた。知名度のある高級ブランドに採用されることも多く、顔料としての美しさはもちろん、とくに安全性への評価が高まっている。

     同社では今後、海外市場を意識した展開を強化し、さらなる事業の発展・成長を目指していく。
いいね

  • ランキング(特集)