京都に本社・工場を構える機能性化学品メーカーの交洋ファインケミカル。得意の高真空蒸留精製技術を生かし、化粧品原料メーカーの要望に応えるとともに、化粧品業界への参入に挑む顧客を支援している。サステナブルな社会の実現と美しい地球環境の保全をより強く意識しながら化粧品関連ビジネスに取り組む。

　遠心式高真空薄膜蒸留設備や水蒸気脱臭設備といった各種製造設備を用いて、高品質な化粧品原料の開発を目指すユーザーのものづくりをサポートしている。低温での蒸留技術も得意で、素材を劣化させずに不純物を除去し、刺激を低下させることが可能。この技術を駆使し、肌に優しい原料作りに貢献している。

　商社部門を手がけていることも強み。１００社以上の原料メーカーの素材を扱っており、最適かつトレンドの原料を紹介できる。化粧品メーカーに加え、健康食品メーカー、そして両分野のＯＥＭ（相手先ブランドによる生産）とも取引しており、ベース原料の開発、オリジナルエキスの抽出、こだわりの地産地消をテーマとした、ご当地コスメ開発といった化粧品ならびに健康食品の企画、ＯＥＭも含めたトータル提案を行える。

　２０２４年１月開催の「化粧品開発展（東京）」では、ジュポンインターナショナル（東京都大田区）およびエイチ・ホルスタイン（東京都千代田区）との３社合同で出展する。交洋ファインケミカルは国産品を中心に、ＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）で求められるニーズに特化した化粧品原料を展示する予定。

　展示会への出展だけでなく、「ＣｏｓｍｅｔｉｃＧａｒｄｅｎ」と題したウェブセミナーを定期的に主催しており、業界に精通した登壇者によるユニークな情報発信の場となっている。セミナーはホームページで開催予定の告知や見逃し配信を行っている。