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  • 化粧品総合特集 成和化成、ビタミンCを超える機能
  • 2023年10月23日
  •  成和化成は化粧品素材、iVCで攻勢をかけていく。iVCはビタミンCとグリセリンの融合により開発したオリジナル美容成分で、従来のビタミンCおよびビタミンC誘導体にない機能が特徴。同社では用途に合わせ3タイプ・7番手のiVCをラインアップ、製品展開とともに処方についても普及拡大を図っていく。9月下旬に開催された化粧品開発展にも出展、好評を博した。

     iVCは「Amitose」(アミトース)シリーズとして製品化、ベーシックタイプでは「アミトースDGA」「同3GA」「同2GA」を用意する。DGA、3GAとも安定性に優れ、原液化粧品に最適。DGAはノニオン性で剤型にも影響を与えない。2GAは唯一の粉体で、無機粉体との併用でも安定でファンデーション用に最適とされる。

     これまでのビタミンCおよびビタミンC誘導体にない機能を持たせたのがアドバンスドタイプ。「同HGA」「同MGA」「同3LGA」が揃う。HGAはオートファジャーの商標を取得、オートファジー(自食作用)の活性化によるメラニンの分解やメラニンの蓄積抑制などブライトニング効果が特徴。MGAもポアショットの商標があり、アクネ菌への抗菌活性、皮脂分泌抑制、コラーゲン産生促進、メラニン産生抑制など、トータルで毛穴にアプローチ、改善する。3LGAは細胞内の抗酸化物質グルタチオンを産生促進することで、少量でも抗酸化効果が期待できる。そのほか、肌バリアの根幹、セラミドも産生促進し、バリア機能を強化する。

     美肌効果以外の機能があるテクニカルタイプとして「同GCA」も用意する。GCAは今年5月に上市した新製品で、ビタミンCの美肌効果を発揮しながら、乳化ができる。有効成分で使用感良好なクリームが調製できる。

     インテックス大阪で9月開催した化粧品開発展には初出展、製品紹介とともに処方も紹介、好評を博した。次回、東京での開催にも出展を予定している。
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