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  • 化粧品総合特集 中間物商事、アジアで髪用色素拡販へ
  • 2023年10月23日
  •  中間物商事は、インド大手受託メーカー、プロライフバイオケミカル製ヘアカラー用色素をアジア市場で拡販する。日本国内の化粧品メーカーやOEMを中心に販売してきたが、韓国メーカーにアプローチを開始。また、東南アジアでもこれまでの日系に加え、欧米系や現地メーカーにも提案していく構えだ。品質やコスト面を訴求するほか、地政学的リスクによる中国製への不安やBCP(事業継続計画)対策強化も追い風としていく。

     一方、在庫販売を行う日本市場では大手メーカーでプロライフ製の品質などが周知され、売り上げが安定している。今後も大小を問わず新規顧客開拓を進める。同市場では体への負担が少ない塩基性染料とHC(ヘアカラー)染料を中心にシェアを伸ばしてきた。引き続き、拡大を狙う考えで、HC青12とHC黄5の展開も開始している。

     さらに、BCP対策などへのニーズにも応えるべく、酸化染料も強化する。中国以外ではプロライフのみが生産する5-アミノオルトクレゾール、塩酸-2,4-ジアミノフェノキシエタノールの採用拡大を図っている。硫酸2,′2-【(4-アミノフェニル)イミノ】ビスエタノールも拡販。プロライフが開発中の1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾール硫酸塩の展開も計画する。また、プロライフ以外のインドメーカーが製造する2,6-ジアミノピリジンとレゾルシンも周知させていく。

     ヘアカラー以外にも注力。インド産や韓国産の化粧品向け保湿剤や抗菌剤として使用されるアルカンジオール、天然原料由来の防腐剤「エチルヘキシルグリセリン」、紫外線吸収剤なども拡販する。

     化粧品グレードの仏メーカー製天然抽出オイルも展開。原料から徹底管理されたホホバ油、アーモンド油、シアバター、マカダミアナッツ油などを扱っている。一部は日本で在庫販売しており、採用拡大を図っていく。
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