コスモ石油と丸善石油化学は２６日、コグナイト（東京都千代田区）が販売する産業用ソフトウエア「コグナイト・データ・フュージョン」を採用したと発表した。製油所や工場のデータを相互に紐付けて利用できるデータプラットフォーム基盤の導入により、遠隔地からの装置状態の包括的管理の実現や、保全業務の高度化、効率化などを狙う。デジタルトランスフォーメーション（ＤＸ）に弾みをつけ、競争力強化につなげる。

　丸善石化は、今年度中に同ソフトを千葉工場に導入する。一方、コスモ石油では、すでに四日市製油所の一部設備に導入ずみ。２０２４年５月までに千葉製油所と堺製油所にも導入し、２５年度までに事業所間でのデータ連携を始める方針。生成ＡＩ（人工知能）の活用にも取り組む。

　同ソフトでは、プラントの各種データや画像、手書きのメモなど多様なデータをＡＩや機械学習を用いて紐付けできるという。専門家でなくてもリモートで迅速にデータ収集ができる利便性を生かし、働き方改革の前進にも期待する。