• 基盤材料
  • 化繊協、本委員会を開催 中国での会議など報告
  • 2023年10月31日
  •  日本化学繊維協会(化繊協)はこのほど、第708回本委員会を開き、9月に中国・吉林省で行われた「第29回中国国際化繊会議」などについて報告した。同会議に参加し、情報交換した富吉賢一専任副会長は本委員会後のオンライン会見で「中国は生産が好調だが、内需は伸びていない。差分は輸出される。輸出が増えれば国際市場に影響する。中国の生産や投資の動向を注視していく」と強調した。

     同会議では富吉専任副会長が「日本の繊維産業における循環経済と技術ロードマップ」と題して講演した。また、革新的な繊維などをテーマにオーストリアで9月に開催された「第62回ドルンビルン国際繊維会議」についても報告。スウェーデン・リニューセルの「サーキュロース」や、フィンランド・インフィニテッド・ファイバーの「インフィナ」などのセルロース系化繊に関する情報が共有された。

     本委員会ではこれらのほか、7月末に開設したアジア化繊産業連盟(ACFIF)のホームページについても議論。12月6~8日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「エコプロ 2023」への出展に関しても意見が交わされた。

     また、会見では欧州の有機フッ素化合物(PFAS)制限に対する化繊協の対応についても言及。富吉専任副会長は「撥水剤として代替がないなか、欧州の関連団体と協調して欧州委員会のパブリックコメント(意見公募)に対応して意見を出している」と話した。
いいね

  • ランキング(資源・素材)