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  • トクヤマ、820億円でJSRの体外診断薬買収
  • 2025年4月23日
  •  トクヤマは22日、JSRの体外診断用医薬品事業と体外診断用医薬品材料事業を買収すると発表した。グループ会社が手がける検査装置に組み合わせる診断薬関連事業の拡充に向けてM&A(合併・買収)を活用し、開発期間を大幅に縮める。買収額は820億円を予定。トクヤマにとって過去最大規模のM&A案件となる。

     JSRは6月1日付でJSR-01を新設し、子会社の医学生物研究所が手がける体外診断用医薬品事業と、同じくJSRライフサイエンスが手がける体外診断用医薬品材料事業を吸収分割により承継させる。10月1日の予定で、トクヤマにすべての株式を譲渡することで合意した。

     トクヤマで「健康」分野を担うライフサイエンス部門では歯科器材、メガネレンズ材料に次ぐ収益基盤として診断関連事業を育成している。装置やシステムを強みに完全子会社のエイアンドティー(A&T)が臨床検査事業を手がけるとともに、新規体外診断薬の創出に向けてトクヤマ本体でも研究開発に力を入れている。今回の買収により、粒子や抗体を用いた免疫試薬を製品化する能力を取得し、一気に新たな事業領域を獲得する。高収益の試薬事業を早期に構築できるとしている。

     トクヤマやA&Tの既存顧客病院へ買収事業の製品を販売したり、逆に買収事業製品の顧客にトクヤマやA&Tが手がける電解質検査電極・試薬や他の製品を販売するといった相乗効果も期待する。
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