• 経営
  • 長瀬産業、インド事業拡大 半導体・医薬関連など的
  • 2026年3月5日
  •  長瀬産業は、インド市場でのビジネス展開に拍車をかける。国外向けソーシングを継続強化しながら、成長著しい同国内需向けの事業創出に力を注ぐ考え。ライフ&ヘルスケア関連では診断薬やニュートリション(栄養素材)関連ビジネスの開発を進めるほか、モビリティ関連では二輪車の電動化に対応した取り組みを強化する。今後の活性化が予想される半導体分野と合わせ、各事業の全体的な底上げを通じ、創業200周年を迎える2032年にはインドビジネスを現状比数倍以上の規模へと押し上げていく。

     同社は1964年、インドに「ナガセインディア」を当時の駐在員事務所として開設。60年以上にわたり、化学品やライフサイエンス、樹脂、自動車、エレクトロニクス産業分野といった領域で、商社機能を軸に幅広いビジネスを展開中。25年12月には同国で5つ目の拠点となるプネ支店を開設するなど、拠点拡大や人員増強を推進している。

     インドを注力市場と位置付ける長瀬産業では今後、輸出や内需、ハイテク関連などの各種事業を通じ、同国でのビジネス規模の拡大に努める考えを示す。

     例えば、医薬原料や中間体など、インド品を日本の製薬会社へ輸出する取り組みを継続強化する方針。この主力の輸出ビジネスを他の分野でも拡大を図る計画で、供給拠点としてインドの存在感を高めていく。

     また、インド内需向けの取り組みを加速する。インド国内では所得の増加などにより健康関連の需要が高まるなか、診断薬関連やニュートリション関連のソリューション提供などを通じ、急増するニーズに対応する。

     さらに、需要が旺盛な二輪車の電動化対応も強化する。同バイクに使用するバッテリーやモーター回りのビジネスなどにも商機を見いだすという。最終製品メーカーへのアプローチを強めるなど、サプライチェーン全体にわたる関係強化を図ることで、伸び行く需要に対応する。

     このほか、今後の産業の活性化が見込まれる半導体分野では25年末、日本通運とインド・ドレラ地区で半導体材料の供給に関する覚書を締結した。日本国内で培ったラピダス向け半導体材料輸送のノウハウを生かし、半導体前工程向けの材料を管理、顧客への供給を行う。インド政府が半導体産業の育成に力を注ぐなか、同国事業へ参入する日系企業の旗振り役となり、各社の事業拡大とともにインドの半導体産業の発展を支援する。

     長瀬産業は、「人的リソースの拡大も実施しながら、インドでのビジネス規模の拡大を図りたい」と語る。32年までには現状比で数倍以上のビジネス規模への育成を図るなど、インドでのビジネスを飛躍的に加速させる考えを示した。
いいね
電子版無料トライアル

  • ランキング(経営)