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  • 東ソー、定修後のエチレン設備稼働延期 出光も調整
  • 2026年3月17日
    • 四日市にある東ソーのエチレン設備
      四日市にある東ソーのエチレン設備
     ホルムズ海峡の事実上封鎖の影響で、東ソーが三重県で操業するナフサ分解炉(エチレン設備)の定期修理後の再稼働を延期することを決めた。出光興産は千葉県と山口県の設備で運転調整を始めた。原料となるナフサの調達が困難に陥っているためで、国内のエチレン減産の動きが拡大している。

     東ソーは16日、大型定期修理で停止している四日市事業所(三重県四日市市)のエチレン設備について、3~4月に予定していた定修後の立ち上げ時期を延期する方針を固めたと明らかにした。具体的なスケジュールや供給への影響は未定という。

     出光興産は同日、千葉事業所(千葉県市原市)と徳山事業所(山口県周南市)でエチレン設備の稼働を調整していると明かした。

     国内のエチレン設備は、原料となるナフサの約6割を輸入で賄い、通常在庫は足元の稼働を前提に20日分程度とされる。米国とイスラエルがイラン攻撃を始めてから、2週間あまりが過ぎ、海峡封鎖が続いて石化業界の操業継続に影響する懸念が深まる。

     政府は16日、原油や石油製品の民間備蓄の保有義務を70日から55日分に引き下げた。民間備蓄の放出に踏み切り、3月下旬には国家備蓄の1カ月分の放出も予定する。ただ、国内製油所から受給できるナフサの量などは不透明。定期修理後の再稼働延期や一部操業停止が広がる可能性が高まっている。
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