• 環境課題
  • POPs条約委員会、LC-PFCA廃絶などで合意
  • 2023年10月23日
  •  ストックホルム条約(POPs条約)の検討委員会の第19回会合(POPRC19)がローマで行われ、PFAS(有機フッ素化合物)の一種である長鎖ペルフルオロカルボン酸(LC-PFCA)の廃絶などで合意した。今後はPOPRCが条約の締約国会議(COP)に勧告し、それに従って各国が規制を行う。

     中鎖塩素化パラフィン(炭素数14~17までのもので、塩素含有量が全体の45%以上のものに限る)と、LC-PFCAやその関連物質を、条約の「廃絶物質」に追加することが決まった。中鎖塩素化パラフィンは金属加工油剤や難燃性樹脂原料として、LC-PFCAはフッ素ポリマーの加工助剤として使われてきた。

     POPs条約は残留性有機汚染物質の使用・製造を廃絶・制限することが目的。加盟国の専門家で構成されるPOPRCの勧告に基づき、規制対象物資は随時追加される。
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