クレハは29日、名武克泰副社長が4月1日付で社長兼CEO(最高経営責任者)に昇格する人事を発表した。小林豊社長は代表権のある会長に就く。13年半ぶりの社長交代によって新体制を構築する。
小林氏は在任中、機能製品を中心に事業のグローバル化を進めた。リチウムイオン2次電池(LiB)などに使われるポリフッ化ビニリデン(PVDF)は15年に中国プラントが稼働。23年にはいわき事業所(福島県いわき市)で同樹脂の大型増強を決め、今春の完工を予定する。一方で変化する事業環境への対応として25年に生産革新プロジェクトを立ち上げて同樹脂などの競争力改善に取り組んできた。
名武氏は高機能材料などの事業に長く携わってきた。現在は生産革新プロジェクトやカーボンニュートラルプロジェクトの統括マネージャーを兼務しており、名武氏の手腕に新たな成長を託す。
〔名武 克泰氏=なたけ・かつひろ〕1985年(昭和60年)関西学院大学経済学部卒、呉羽化学工業(現クレハ)入社。14年執行役員高機能材事業部長、16年クレハ環境社長、19年クレハ執行役員高機能製品事業部長、23年取締役常務執行役員、25年取締役副社長。兵庫県出身、63歳。