コスモエネルギーホールディングス（ＨＤ）と東洋エンジニアリングは２３日、二酸化炭素（ＣＯ２）をメタノールに変換する技術の利用について共同検討を始めたと発表した。コスモＨＤの製油所や工場から排出されるＣＯ２と水素を原料に、東洋エンジが開発したプロセス「ｇ－メタノール」により直接メタノールを合成し、化学品や燃料用途に向けて展開することを構想する。今後、ＣＯ２の削減効果や投資採算性などを両社で調査する。

　コスモＨＤはＣＯ２の回収・利用（ＣＣＵ）に関し、１８日には積水化学工業と共同検討の開始を発表したほか、今年４月には京都大学と共同研究に乗り出している。石油事業を低炭素化する手段として自社事業所へのＣＣＵ技術の実装を目指している。