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  • 東大とJR東日本、100年先見据えてまちづくり
  • 2023年10月30日
    • 藤井東大総長(右)と深澤JR東日本社長
      藤井東大総長(右)と深澤JR東日本社長
     東京大学とJR東日本は「100年先の心豊かなくらし」の実現で産学共創(産学連携)を図る。これは100年にわたるパートナーシップ。JR東日本が進める品川開発プロジェクトの中核となる「TAKANAWA・GATEWAY・CITY」(高輪ゲートウェイ)に2024年度末までに東大が「ゲートウェイ・キャンパス」を立ち上げる。同地を人・街・地球に優しい未来の街づくり「プラネタリーヘルス」の実験の場として新たな知を集積、この成果をJR東日本グループの駅や鉄道といった社会インフラに展開する。25日、東大の藤井輝夫総長とJR東日本の深澤祐二社長は東京・本郷の安田講堂で産学協創に関する協定を締結した。

     プラネタリーヘルスは人の生活や経済活動を、健康や都市環境、地球上の生物・自然に与える影響を分析し、「人・街・地球」すべてがバランスよく良好に保たれるまちづくり。両者は実際の高輪ゲートウェイでのまちづくりを通じてプラネタリーヘルスというコンセプトをブラッシュアップする。今後、JR東日本の生活ソリューション事業に東大の英知をかけ合わせ、100年を見据えた新たなイノベーションとして具体化していく。

     調印後、深澤社長は「100年間という協定で初めて。われわれの鉄道、そして大学の学問を非常に長い期間で考えていかなければいけない。改めて責任を感じている」、藤井総長は「本当に長いスパンで人、街、地球(の共生)をどのようにしていけばいいか、努力は必要だが、とてもやりがいがあり、非常に期待している」と語った。
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