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  • 高市大臣、プラズマ生成に「核融合早期実現へ成果」
  • 2023年10月30日
     高市早苗科学技術政策担当大臣は27日の閣議後会見で、トカマク型超伝導プラズマ実験装置「JT60SA」が初プラズマの生成に成功したことを受け、「核融合(フュージョンエネルギー)の早期実現につながるすばらしい成果」と語った。日本も参画する国際熱核融合実験炉(ITER)の成果などを踏まえ、次のステップとなる原型炉について国産での建設を目指している。改めて高市大臣は今後、「核融合の研究開発を抜本的に強化するとともに産業界も巻き込みながら関連産業の発展にも力を尽くしていく」と述べた。

     核融合では炉心に超高温プラズマを閉じ込めて核融合反応を引き起こし、この反応で発生した熱エネルギーを発電に活用する。JT60SAは量子科学技術研究開発機構が日欧共同で取り組んでいる世界最大のトカマクと呼ばれる方式でプラズマを閉じ込める実験装置。今回のプラズマ生成はトカマクプラズマとしては初めてとなる。日本では独自に原型炉の建設を打ち出しており、国家戦略も策定して必要となる技術開発を加速させることにしている。
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