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  • 化学品商社特集 東洋ケミカルズ、歴史継承しつつ変革・飛躍
  • 2025年7月7日
  •  東洋ケミカルズは化学品、合成樹脂、電子材料、半導体材料など多様な商品の国内販売を手がける専門商社。策定中の新中期経営計画(2026~28年度)では「変革と飛躍」を掲げ、既存事業の維持・拡大と新事業開発を加速させる。

     3カ年の最終年度を迎える現中計の売上高は、24年度で200億円弱、今年度は200億円強を計画している。売上構成比は塗料インキ関連材料などの化学品が7割、リチウム、コバルト、ニッケルなど資源系材料が2割、電子部品・材料が1割ほど。主力の化学品は比較的安定に推移しているなか、一昨年、昨年と市況の変動が大きかった主力製品の一つであるリチウム塩類は底打ちの兆しが見えてきた。この下期から業績回復につながる見通しだ。

     コロナ禍を経て、取り巻く情勢が大きく変化した。足元の経済環境の変化も著しいため、ポートフォリオの見直しを進める方針だ。売上高200億円を安定的に確保するため、伸びしろの大きい電子部品・材料の売り上げ比率を現在の1割から3割程度にまで引き上げる。さらに、半導体関連市場の掘り起こしに注力する。

     海外展開にも本腰を入れる。海外に工場をシフトする顧客に追随するため、ベトナムを有力な候補地とみており、今後、課題を整理して実現につなげる意向だ。

     事業構造変革を支えるための人材獲得は急務。半導体関連の営業ノウハウ、コミュニケーション力や語学力、海外異文化に柔軟に対応できる人材を求め、中途採用に積極的に取り組んでいる。また、スキルと人脈を持つシニア人材の積極採用にも乗り出しており、実績も出始めている。今後も、新市場の開拓につながる人材獲得の打ち手を仕掛けていく予定だ。

     創業は1947年。80周年を前に、歴史の継承を大前提としつつ、時代の変化に合わせて新領域に挑戦し変革を進め、飛躍を目指す。
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