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  • 化学品商社特集 長瀬産業、売上高・利益過去最高見込み
  • 2025年7月7日
  •  長瀬産業は2025年3月期、全事業セグメントにおいて売上総利益率が向上し、売上総利益、営業利益ともに前期を上回り過去最高となった。営業利益も目標指標(KGI)の350億円を超える390億円を計上し、過去最高を達成した。

     「前期は変革の土台作り、グループ全体を筋肉質に転換するための施策を推し進めた。ROIC経営の浸透、不採算事業の整理、経営のスピードアップなどに力を入れた」(上島宏之社長)。こうした取り組みの成果が結果に表れた。

     国内は主に半導体業界向けの材料や変性エポキシ樹脂の販売増加、海外は円安の影響に加え、主に米州での食品素材販売やグレーターチャイナでの半導体関連ビジネス、アセアンでの樹脂販売の好調により国内外ともに増益となった。

     一方、生活関連の米Prinova(プリノバ)グループは、商社業は堅調なものの、製造業で新工場の稼働率が目標に届かないなど苦戦した。ナガセヴィータの香粧品素材の販売も低調だった。

     海外展開では、インド、メキシコ、ブラジル、インドネシアを、継続的な成長を見込むグローバルサウスとして育成領域に位置づけている。インドでは樹脂販売の拡大を目指し、台湾のディストリビューターと合弁会社を設立、6月から営業を開始した。また日本航空電子工業とは、USBチャージャーやコネクターの販売拡大へ向けた合弁会社を設立した。メキシコではアテックス(大阪府)とxEV車(電動化車両)向けの部品を製造する合弁会社を設立。ブラジルでは食品素材の卸売りや製造・販売を展開するアプリノバ社を4月に買収し傘下に入れた。

     今期は中期経営計画ACE2・0の最終年度となり、売上高および各段階利益のすべてが過去最高になると見込む。KGIである営業利益350億円は24年3月期にすでに達成したため、この継続に加え、ROE8%の達成を目指す。
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