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  • 化学品商社特集 明和産業、新領域で事業創出に注力
  • 2025年7月7日
  •  明和産業は、2期連続で過去最高となる純利益を達成し、今期(2026年3月期)は中期経営計画の最終段階を迎える。創業以来、築き上げた中国におけるネットワークと事業基盤を武器に、今後は中国を起点とする東南アジアやインドへの事業展開を加速させていく。また、既存領域だけでなく新領域における事業創出でも中国企業を生かしたビジネスモデルを展開していく。

     前期は既存事業において、難燃剤やベースオイルなどの製品が好調だったことに加え、グループ会社の十全が扱う半導体製造や水処理用途として使用される無機薬品の販売も引き続き順調に推移した。石油製品事業では中国市場において環境対応型の次世代製品(冷凍機油)の展開を進めており、インド市場での販売に向けた準備も着実に進行している。

     新規事業として、中国における電気自動車(EV)中古電池リユース・リサイクル事業を推進するため、トヨタ自動車と資源大手の中国五鉱集団と合弁で中古車載電池のリユース・リサイクル事業会社を今年4月に設立。世界に先駆けてEVが普及している中国で、中古車載電池の再利用市場に参入し、将来的には日本や東南アジアへの横展開も視野に入れる。

     一方、電気、電子製品の高性能化に求められる高機能樹脂である液晶ポリマー(LCP)では中国の寧波聚嘉新材料科技(JUJIA)との間で、代理店契約を締結。また積層セラミックコンデンサー(MLCC)生産設備の製造・販売を手がける中国企業(Zizn社)の株式を取得した。

     今期は、中計の過去2年間で行ってきた成長分野への投資成果を確実に実現していく方針。業績見通しでは、M&A(合併・買収)の検討対象案件が増えており、さらなる上積みを見込む。また、生成AI(人工知能)に関する階層別の研修も進めており、デジタルや人材への投資を軸に、企業価値を継続的に高めていく方針。
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