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  • 化学品商社特集 昭光通商、再上場へ生分解性プラに力
  • 2025年7月7日
  •  昭光通商は事業戦略で既存事業を盾、新規事業を槍と位置づけその強化に取り組んでいる。2026年秋に予定する再上場を控え、24年度(12月期)は全ての事業部門で最高益を達成するなど業績が好調に推移しており、引き続き同戦略を推進していく。

     同社の24年度の業績は3期連続で過去最高益を達成した。セグメント別では、合成樹脂は単価アップで好調、化学品は基礎化学品の相場が弱いが堅調を維持、機能化学品は食と健康、パーソナルケアに関連する製品を中心として業績に貢献し始めている。金属セラミックスは主に輸入ビジネスが好調だった。25年度は、第1四半期が終了した現時点で米国の関税政策による直接的な影響はないとしており、引き続き予算達成に向け努力していく。

     成長ビジネスのテーマのなかで生分解性プラスチックに関しては、2月に正式販売を開始した農業用マルチフィルムの宣伝活動を活発化する。本格的な出荷開始を予定する秋に向け、環境に優しく人件費を含むトータルコストの削減に貢献する商材として、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などを活用した販促を行う。

     またカーボンコート箔は、自社で特許技術を保有していることを生かし車載用のサンプル提供と性能評価を行っており、将来の需要本格化に向け準備を進めていく。食と健康、化粧品原料などパーソナルケアに関連する商材の取り扱いも拡充していく。

     一方、既存ビジネスでは、水酸化アルミニウムなど既存製品において長年蓄積してきた機能を強化しており、引き続き素材を扱う化学品商社として手堅いビジネスを確保していく。

     6月には、子会社の昭光通商保険サービスが展開していた保険代理店事業を三井物産インシュアランスに譲渡し、ポートフォリオの入れ替えが終了した。今後は来年の再上場に向け準備を進めていく。
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