• 大型特集
  • 化学品商社特集 三井物産プラスチック、変化は商機を探るチャンス
  • 2025年7月7日
  •  三井物産プラスチックは外部環境の変化を機敏に察知し「変化をチャンスと捉え、常に商機を探る」(佐藤達充社長)ことでより高い目標に向かって取り組んでいる。

     とくに力を入れているのが海外ビジネスだ。アジアでの医療レベルの高度化に対応した、内視鏡3Dモニター用光学フィルターなどの高付加価値機能素材の販売が目立った。インド向けにも現地での農業市場の拡大にともない農薬原料販売が拡大している。今期、ビジネス拡大をにらんでインドに初めて同社の人材を駐在させることを決めた。農薬原料以外にも、インドで大きな成長が見込まれる自動車や半導体産業向けのビジネスを強化する。また、台湾にも改めて人材配置することを決め、半導体産業が集積する同地とのネットワークを構築する。

     サプライチェーンマネジメント(SCM)は同社の強みの一つ。国内メーカー複数社にSCM支援機能を提供している。ロボットや半導体製造装置などを構成する数百数千点の部品を顧客の納期や製造計画に合わせながら国内外から集荷し、ジャスト・イン・タイムで納入する独自のノウハウを蓄積している。

     「デジタルマーケティングを起点としたビジネス創出」を掲げて自社で運営するオウンドメディア「PLAS MIRAI+(プラスミライ)」により獲得したビジネスも増えつつある。新商品・自社ソリューションの情報を顧客企業のキーマンにタイムリーに発信するDX機能を最大限に生かし、建築、インフラ用防水材料や鮮度保持フィルムの新たな市場開拓で成果を出し始めている。

     このほか「サーキュラーエコノミー推進グループ」を設置して循環型経済構築に向けた事業育成に力を入れている。卵殻を添加したポリエチレンコンパウンドへのアップサイクル事業や九州大学発スタートアップのJCCL(福岡市)などと共同で二酸化炭素分離回収技術の社会実装に向けた取り組みなどを進めている。
いいね
電子版無料トライアル

  • ランキング(特集)