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  • 化学品商社特集 日光ケミカルズ、医薬品原薬の販売に参入
  • 2025年7月7日
  •  日光ケミカルズは、医薬品事業をパーソナルケア事業に次ぐ第2の柱とすべく、本格的な成長戦略を描き始めている。これまでは医薬品添加剤を中心に事業を展開してきたが、中長期的なビジネス拡大を目指し、このほど原薬分野への参入を決めた。また、添加剤ビジネスにおいても、従来の外用剤に加え、内用剤向けなど新たな用途展開に取り組んでいる。中国や東南アジアといった海外市場への展開も加速しており、販路・用途の両面で拡大基調にある。

     医薬品事業の新たな試みとなる原薬ビジネスでは、第一弾として、南京ヘロン製薬科学技術が製造するビタミンD誘導体を日本国内の後発医薬品メーカー向けに売り出す。軟膏やクリーム等の外用剤に限らず、錠剤やソフトカプセルなどの経口剤など、多様な剤形に対応でき、輸入品による価格メリットや供給安定性を見込んで提案する。

     ビタミンD誘導体は、乾癬や骨粗しょう症などに用いられる医薬成分で、皮膚や骨の代謝調整に関与し、疾患の進行抑制や症状の緩和に寄与する。現在、販売に向けた準備を進めており、2027~28年をめどに本格的な展開を目指す。

     海外事業も順調に進んでいる。中国市場では、自社製品の中国ドラッグマスターファイル(CDMF)登録を積極的に進め、これまでに6品目の登録が完了。さらに今年度中に新たに3品目の登録を計画している。東南アジアではインドネシアを起点に、現地代理店とのパートナーシップを強め、製品理解を促す活動を展開する見通しだ。

     既存の添加剤ビジネスでは、外用剤向けの新たな提案に加え、内用剤などへの用途拡大を見据えた応用研究を進めている。内用剤では、界面活性剤と乳糖の凍結乾燥混合物を賦形剤として使用することで、薬物の溶出性が大きく向上することを確認。外用剤では、ラウリル基を持つ界面活性剤の配合により、水溶性薬物の皮膚透過速度が向上することを、ヒト摘出皮膚を用いた試験で実証した。
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