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  • 化学品商社特集 住商アグロインターナショナル、強みのさらなる強化・活用を
  • 2025年7月7日
  •  住商アグロインターナショナル(SAI)は、アグリサイエンス、ライフエンバイロメント、アニマルサイエンスの3本柱でさらなる成長を目指す。戦略パートナーとの協業を深め、既存事業のバリューアップと機能強化・活用による新規ビジネスの開発・創造を推し進める。住友商事グループ事業会社を含め、事業とトレードのシナジーを追求し、事業基盤のさらなる強化を図る。

     アグリサイエンス部門は、農薬のトレードとディストリビューションを担う。田中卓社長は「2024年は農薬ビジネスにとってタフな1年だった」と振り返る。世界的な流通在庫の滞留に加え、中国のジェネリック(後発薬)品を主因とする市況の下落などが響いた。同社の業績にも影響し、24年度は減収減益となったが「市場の不調を折り込み、それを見越した取り組みを推進して、予算は達成した」。

     ライフエンバイロメント部門は、蚊やゴキブリなどの衛生害虫対策に使われる防疫薬などを取り扱う。地球温暖化の影響で害虫の発生・活動期間が長期化する中、「前シーズンはデング熱の流行も重なり、防疫薬の需要は大きく伸びた」。

     アニマルサイエンス部門は住友商事49%、ユニ・チャーム51%出資の米Hartz(ハーツ)の国内代理店として犬・猫用おやつ、歯磨きおもちゃを主力とし、その他ペット用ノミダニ駆除剤、動物薬を取り扱う。デンタルケア製品「チューデント」の販売に注力する。

     25年度は戦略パートナーとの協業、機能・事業のバリューアップに取り組む。「強みのさらなる強化と活用」が基本路線だ。資本参加したベトナム事業ではディストリビューションにとどまらず、製剤機能を持ち合わせているという強みを活用してビジネス拡大を図る。住友商事グループが世界に張り巡らすネットワークを活用し、バイオ農薬やバイオスティミュラントを拡充するほか、関連企業への出資・M&Aを支援する。新興市場である中東・アフリカ展開もテーマに挙げる。
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