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  • 化学品商社特集 昭和興産、アグリビジネス開拓に力
  • 2025年7月7日
  •  昭和興産は、中期経営計画「チャレンジ2026」で、営業戦略としてグローバル、サステナビリティの2つのキーワードを掲げ、環境、モビリティ・情報電子、ライフサイエンス、インフラの4重点分野を強化している。今後の取り組みとして、アグリなど環境を意識した新市場の開拓や海外拠点間の取り引き拡大を進めていく。

     中計初年度の2024年度(12月期)は好調なスタートを切り、情報電材など高付加価値の商材が増加したことで増益を達成、営業利益、経常利益とも22年度に次ぐ過去2番目の水準を達成した。引き続き同社の特徴である取り扱い分野の広さを生かし事業展開を図る。

     現在進めている注目テーマのなかで、廃ペットを活用したアスファルト改質剤は顧客の工場構内道路やトラックターミナルの補修用として提案中で、徐々に実績化している。

     新規事業開発部で取り組む新ビジネスとしてアグリ関連に注目しており、現在バイオスティミュラント用の素材について実証実験を推進している。従来より取り組んでいるフルーツフライ幼虫を原料とする水産飼料分野での昆虫ビジネスの市場開発も含め、環境負荷軽減を意識した農業、漁業などの市場に向けたアプローチを進める。

     グローバル展開では23年設立の韓国拠点が24年から本格的な営業活動を開始しており、この4月に増資した。現在主力の潤滑油向けに加え、EV用バッテリーに関連するビジネスにも注力し、そのための増員も今後検討する。現在、海外の各拠点は日本との取り引きが中心となっているが、徐々に広がってきている現地法人間の取り引きを一層拡大し、ローカルスタッフの活躍を促して各国市場の開拓促進につなげる。

     社内では昨年開設したデリバリーセンターを活用、現場で取得したノウハウを蓄積し顧客サービス向上に努める。人的資本の活用では女性管理職比率10%を目標とするなか、すでにこれを達成しており、さらなる活躍を期待している。人材確保では営業職を中心に昨年14人を中途採用し、業容拡大に向け「人財」を充実させた。
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