• 大型特集
  • 化学品商社特集 森下産業、デジタル・モビなどで提案
  • 2025年7月7日
  •  森下産業は塗料・インキ(コーティング)、合成樹脂、電子部品・記録材料の主力3分野への色材・化成品・自社加工品の販売を事業基盤とし、デジタル・モビリティ・環境の開発テーマで業界横断の提案に努めている。2025年度上期(24年10月~25年3月)は増収増益となり、中期経営計画(3年目)の目標水準に近づいてきている。「各事業で在庫調整・需要回復と新規販売が見られる。米国関税問題の直撃はないが、国内外の動向を油断なく注視する。供給面は生産、原料、物流に課題あり、是正が必要だ」(森下陽一郎社長)。

     コーティングでは、自動車塗料の内外装向けに意匠性顔料を提案、新車デザインへの採用に今後期待がかかる。船底塗料用顔料は昨年に続き好調で、世界的な物流の増加により造船やドック入り補修で塗装が増えている。建材土木も公共工事を中心に順調に推移する。環境配慮では、UVインキや建築塗料向けに、水系・UV・低温硬化型原料を積極的に展開する。

     合成樹脂は、越谷化成工業(ECCA)のカーボンマスターバッチ(CMB)や、導電性コンパウンドを扱う。昨年からは家電・OA、ゲーム機向けで中国の消費が戻り、売り上げが回復した。半導体部品向けも、在庫調整後に増加中。エンプラ顧客からは放熱・耐熱性や高漆黒色の要求が寄せられ、協業・試作の引き合いが続いている。環境対応では、マテリアルリサイクルMB、レーザー溶着MB、リサイクル炭素繊維CPを手がける。

     電子部品は、二輪用電装部品の絶縁封止用樹脂がインドと東南アジアで好調。記録材料ではトナー、ディスプレイ周辺が堅調。タチバナ化成の半導体製造用高純度薬液は、デジタル需要拡大と高品質化に呼応し増加、設備投資の成果を挙げている。

     海外は、中国で太陽光パネル部品用途のCMBが今年は在庫調整で減少し、合成樹脂の需要分野は家電、OAなどへ分散。日本向けの食品添加物は年々順調に伸びている。タイではベトナムの顧客でプリンター用途が回復、他分野でも成長を目指す。
いいね
電子版無料トライアル

  • ランキング(特集)