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  • 化学品商社特集 山田化成、インドからの輸入を強化
  • 2025年7月7日
  •  山田化成は高付加価値品の拡充を進めている。2025年3月期の業績は増収減益で着地。化粧品用途など高利益商材の販売が伸び悩んだことが影響したという。今期は前期予算を上回る計画を掲げ、増収増益を目指す。環境対応型の品ぞろえを拡充するとともに、インドを軸に海外調達を強化していく。

     同社はメーカーの「一次商社」として川下に強固な販売網を持ち、工業薬品、精密化学品、合成樹脂を三本柱に据える。需要が伸びる医療機器向け樹脂や、留置針などで使われる汎用エンプラ、医薬向けの脱酸素剤の提案を強化。半導体向けのELグレード薬剤や、光学製品向けの原材料・特殊薬剤も手がける。国内では得意とする受託合成の拡充を図る。協力工場との連携により、調達から納入までの幅広いニーズに対応する。

     今期はとりわけ海外展開に注力。中でもインドからの工業薬品の輸入を増やす方針で、「中国依存から切り替えたい顧客の声に応えていく」(同社)。現地パートナー企業との協業や、インドメーカーへの直接的なアプローチも進めている。

     環境商材では、合成樹脂部門がポストコンシューマーリサイクル(PCR)やポストインダストリアルリサイクル(PIR)材の販売を強化。現在は複数の顧客とサンプルワークの段階にあり、来期以降の商談化に期待を寄せる。

     さらに高機能性包装資材や外装材にも力を入れ、将来的に売上構成比10%を目指す。バイオマス素材の採用に注力し、ワンストップの提案体制を整備する。大手コンバーターとの連携で食品・日用品関連企業への提案活動を強めており、関東・東北を中心に引き合いが増加中。食品包装資材関連では、中小の菓子小売業をはじめ、ペットやベビー用品向けにも採用が進んでいる。

     また、6月の厚生労働省の改正省令で、労働者の熱中症に対する体制の整備が企業に求められたことから、断熱材・遮熱材などの商材提案を強化している。
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