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  • 化学品商社特集 丸善油化商事、石化品で商流・物流見直し
  • 2025年7月7日
  •  丸善油化商事は、親会社である丸善石油化学およびグループ化学品商材の国内外への販売を軸とする。グループ以外の商材である海外輸入品や国内他社品を取り扱う商社機能と、自社製品を委託生産するメーカー機能を併せ持つ幅広いビジネスを展開しており、収益力を向上させるため丸善石化の運輸部門との連携をより深めさらなる利益創出を目指す。

     前期(2025年3月期)は石化プラントのトラブル影響によりスポット需要が好調だったほか、国内品の生産停止により海外からの代替輸入品が堅調に推移し増収増益となった。4月に就任した岩崎嘉朗新社長は「輸入品では引き続き新たなサプライヤーを開拓していく」として、石化再編により一部の化学品で供給不安定になることに備えた事業継続計画(BCP)観点による需要増に応えていく。

     今期(26年3月期)は、商流および物流の見直しに着手する。「汎用化学品の市場環境はいぜん厳しいが、現状以上のマージン(利益)が取れる体制にしていく」(同)としてグループ商材での利益創出を勝ち取るほか、輸入品や国内他社品でも積極的に取り扱う。そのためにも「お互いの役割分担を決めて、顧客管理や情報収集機能をより高めて、市場の変化に対応していくことは継続する」(同)。

     海外との取引ではアジア向けにグループ商材の輸出販売に力を注ぐほか、引き続き中国やインド、また韓国、台湾からの輸入品など商材の安定供給にも注力していく。既存事業のロジンとともに、適正な在庫管理と丁寧な営業活動を心がけ、事業継続に努めていく。

     米国関税などの影響で事業環境は不透明感があるなか「バランスが大きく変化する時なので、かじ取りをしっかりやってきたい」(同)と手堅い経営を心がける。
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