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  • 化学品商社特集 飯田工業薬品、新たなポートフォリオ創出
  • 2025年7月7日
  •  飯田工業薬品の飯田真一郎社長は、「紙をキーワードに新たなポートフォリオの創出を図る」と、語る。SDGsの取り組みが加速するなかグループ企業・芙蓉化成の生産能力増強が進んでいる。

     飯田工業薬品は製紙メーカーが集積する静岡県富士市に事業基盤を構え、1948年(昭和23年)の創業以来、家庭紙向けの取引を軸に事業を拡大してきた。売り上げの70%を製紙関連ビジネスで占める。仕入れ先となる化学品メーカー数は60社を超え、近年、海外メーカーとの取引も増えている。

     2024年12月期の業績は売り上げが単体で61・7億円、グループ会社合計では75・7億円だった。家庭紙メーカー向けポリ袋の納入量増および東京支店でのファインケミカル商材の販売が順調に推移した。

     注視するビジネスは三つ。その一つ目はメーカーとの協業。人出不足により撤退や顧客フォローが課題となっているケースが見受けられ、協業によりユーザーへのお役立ちと様々な商品の知見を深めることで、とくに静岡エリアでのプレゼンスを高めていく。

     二つ目はグループ企業・芙蓉化成の生産能力アップで一直から二直体制へと準備が進み、再生樹脂配合のパッケージフィルム製造にも期待が寄せられている。

     三つ目は医薬・電子材料向けビジネスの構築で、東京エリアではファインケミカルおよび消耗品の取扱量が増えていることから、静岡エリアでもこれらのメーカー向けの営業展開に取り組む。

     グループ企業は一直から二直に変更が進む家庭紙のパッケージ製造の芙蓉化成のほか、プラスチックフィルムの再生を行いゴミ袋などにリサイクルするエフ・ピー・アールがある。

     また、東京支店は全売り上げの8分の1を占める。情報収集の重要拠点としての位置付けから、今後は新規事業開拓の中核候補拠点として期待が寄せられている。
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