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  • タイ特集 タイPETレジン、豊富な品揃えで多用途展開
  • 2025年7月28日
    • 谷垣直洋上級副社長
      谷垣直洋上級副社長
     ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を手がける「タイPETレジン」(TPRC)は、他素材からの置き換えや多用途展開を推進する。グループ内での一貫生産や営業力などを武器にさらなる飛躍を目指す。

     同社は、PTTグローバルケミカル(PTTGC)が74%、三井化学が26%出資する合弁会社。ラヨン県に工場を構え、年20万トンの生産能力を有する。原料の高純度テレフタル酸(PTA)は隣接するグループの「GC-M PTA」から調達。エチレングリコール(EG)もGCグループから供給を受け、競争力を持つ。

     6~7割をタイ国内向けに販売。タイのPET樹脂市場は、年率5%程度の成長を維持しているとみており、今後も注力していく計画。同社では重合条件の変更によってIV(固有粘度)などが異なる複数のグレードをラインアップする。飲料を筆頭に、油や農薬といった領域の容器で求められる厚みや耐圧性などを加味したグレードを供給している。また、高温充填に対応した耐熱グレードなども揃える。

     これらの豊富なグレードも武器に、アルミやガラスなどの他素材からの置き換えを促進。化粧品やトイレタリーなどにも照準を置く。採血管といったメディカル領域への進出も模索しており目下、顧客と商談を進めている。

     一方、輸出にも力を入れる。カンボジアやラオス、ミャンマーといった市場ではGCグループのネットワークを活用する。また、2024年10月に三井化学が岩国大竹工場での生産を停止した日本では、三井化学の販売チャンネルを駆使していく方針だ。

     環境負荷低減や生産効率向上にも積極的に取り組む。25年には新たにベルトコンベアなどを改造したPTA投入設備の稼働を見込み、温室効果ガス(GHG)削減や消費エネルギー抑制に寄与させていく考えだ。
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