大森和彦社長
JSPグループのシンガポール法人子会社として発泡ポリプロピレン(EPP)の成形品を生産しているJSPフォームプロダクツ(タイランド)(大森和彦社長)。グループとして新規開発品のスペックインに注力しており、このほど米自動車大手から採用を獲得し、タイ国内のティア1へ供給し始めた。非自動車分野では搬送用途などの顧客開拓に注力。リサイクルEPPの供給体制の構築も検討している。
EPP製品の最大用途は自動車関連。タイの自動車市場が低迷するなか、従来の日系顧客に加え、非日系顧客の開拓にも注力している。
その試みが結実した製品が今年4月より名称が変更となった「COREDUAL」(旧FORMCORE)だ。ブロー成形によるソリッドの表皮に発泡粒子成形体の芯材を内包させ一体成形する独自のハイブリッドフォーム製品で、軽量かつ高強度。自動車部品として初めて米フォードのピックアップトラックのサイドステップに採用された。
現在はタイと南アフリカ向けの車両に搭載されており、他地域向けのモデルへの横展開を狙う。さらに、この実績を生かして他の自動車メーカーでもスペックインを目指す。また、建築や産業資材用途も有望視している。
自動車部品以外では、搬送用の通い箱の素材として提案を継続的に行っている。EPPは、発泡ポリスチレン(EPS)の優れた緩衝特性に加え、復元力に富み耐熱性・耐薬品性が高い特徴を兼ね備えていることから、電気自動車の車載電池用搬送容器なども有望な用途となっている。増産体制に移行できるよう顧客を増やし、コストダウンを進めたい考えだ。
環境負荷低減への試みとして、タイでも再生EPPの生産と供給のネットワーク構築を検討している。使用済みEPPの溶融、再ペレット化、ビーズ化までの技術を保有しており、グループ内では北米、欧州、日本、中国でネットワーク作りをはじめており、各地域と連携していく。