スパトラ・アサワパンヤウォン社長
MRTレジンズタイランド(スパトラ・アサワパンヤウォン社長)は、環境対応をはじめとした顧客のニーズに対応する。さまざまな業界向けに高機能品を供給して事業を安定的に成長させる。
三菱ケミカルグループと合成皮革などを手がけるタイ・ウレタン・プラスチックの合弁である同社はアクリル系コーティングレジンを製造販売している。主原料のメチルメタクリレート(MMA)モノマーはグループのタイMMAから供給を受け、年産1万2000トンの生産設備を有する。
売り上げの約50%を占める自動車関連は2024年を上回る水準で推移している。さらなる拡大に向け、溶剤使用量を抑えてVOC(揮発性有機化合物)削減に貢献する塗料用ハイソリッドレジンのラインアップを追加。より耐久性に優れたグレードを自動車補修向けに揃えた。
運転手らが施した日焼け止めの付着による劣化を防ぐグレードも開発。自動車内装向けなどで拡販していく。またバンパー向けなどの高密着グレード、二輪向けの高光沢グレードも25年に上市。今後はガソリン車用に加え、電気自動車(EV)用樹脂部材向けなどにも照準を置く戦略だ。
20%強を占める建築関連では、高まる戸建て住宅の需要を取り込む。タイでは3月の地震で集合住宅から戸建て志向への移行が進んでいる。同社では保有する屋根用塗料向けを拡販する商機とみる。また、タイに限らずベトナムなどでも経済成長から建築関連は伸びるとみており、需要に応えていく構えだ。
同社ではこのほか、産業関連も手がける。ここでも耐久性に優れたグレードを25年に開発。さらなる採用を狙う構え。食品缶用塗料などにも引き続き注力していく。
海外市場開拓に向けてマーケティングも推進。海外売上高比率は15%程度まで伸びた。ベトナムやフィリピン、インドなどの成長市場を重視し、さらなる拡大を狙う。