米村一哉社長
三菱ガス化学傘下のグローバルポリアセタール(GPAC)の製造およびタイ国内の販売拠点であるタイ・ポリアセタール(TPAC、米村一哉社長)は、GPACが戦略的に推進する開発品を迅速にスケールアップし、量産化へ繋げるための拠点として、試作用設備を導入するなど、その重要性を高めている。TPACも日本側の研究者と緊密にコミュニケーションをとり、顧客の要求に合わせた開発を行っていきたい考えだ。
ポリアセタール(POM)をグローバルに供給するTPACは、自動車、OA機器、家電関連向けなど、幅広い分野に顧客を持ち、タイで低迷する自動車産業の影響は現時点では限定的だ。また、タイ国内では、得意とする日系顧客はもとより、台頭する中資系の顧客についても、中国の販売拠点と連携を深め、さらなる拡販を目指している。
ラヨン県の工場では、停止した四日市工場に代わり日本の顧客へも供給している。生産性向上の取り組みを継続して行うとともに、品質の維持管理に力を注いでおり、グループの中核としての機能が期待される。
GPACが市場参入を決めたホモポリマーの事業化にあたってもTPACの機能が十分生かされると見ている。
また、環境対応型のPOMの普及にも取り組む。三菱ガス化学が供給するCO2、廃プラ、バイオマスなどを活用した環境循環型メタノール「Carbopath」を原料としてマスバランスでPOMを生産する構想で、国際認証を取得済み。当面はエレクトロニクスやOA機器分野を軸に顧客開拓を進める考えだ。
POM事業に加え、GPACが手掛ける変性PPEや高性能ポリアミドコンパウンド「レニー」の拡販も支援しており、委託によるコンパウンド品生産の管理などをTPACが担っている。
GPAC、製造・販売会社で開発機能を有する韓国ポリアセタール(KPAC)との人的・技術的交流を盛んに行いながら、さらなるポートフォリオの拡充を図る。