西谷高幸社長
JNCノンウーブンズ・タイランド(JNT、西谷高幸社長)は、東南アジアおよびインド市場への製品展開を加速すべく、当拠点工場の機能強化を図る。JNTの不織布製品は高品質で特に柔軟な肌触りや嵩感に優れ、高級グレードの紙おむつなどに使用される。今後は製品の優位性を前面に、タイと周辺地域で積極的にマーケティング活動し、採用実績拡大を図る。一方、タイでは女性用・大人用衛生用品向け資材の展開を強化し、成長が見込まれるペット用品向け資材にも注力する。
JNTは不織布の東南アジア市場への展開を目的に2012年に設立。14年から工場を稼働させ、東南アジアや日本向けに高品質な不織布を供給する。原料繊維(原綿)はグループ会社が製造する熱接着性複合繊維(ES繊維)を使用。原綿から不織布まで一貫生産による品質管理や、原料からの製品開発力が強みだ。
主用途は乳幼児用おむつ等の衛生用品向けだが、タイ国内は少子化が進み、女性用・大人用衛生用品での採用増を図っている。JNTは本社JNCの研究所や中国工場と連携し、新製品開発も強化している。不織布への天然由来オイルの配合やより細い繊維を用いて肌触りの平滑性を高めるなど、付加価値を追求した開発を行い顧客の評価を得ている。また冷感機能や抗菌性、ハラル対応など地域特有のニーズに対応し需要を捉えている。
またタイ富裕層に拡大しつつあるペット市場で、関連製品のニーズ探索を行いながら資材参入を検討中。さらには市場成長が見込まれるインド、中東などグローバル・サウス向けの輸出拡大も図る。「市場や顧客の固有ニーズに対応する」なか、ハラル原料対応品や化学物質規制に対応した製品でも実績が出ている。
ラヨン県の工場は9年連続で無事故・無災害を達成し、今後もJNCの「安全常に」をモットーに生産効率化や新製品産出を模索する。品質面で中国勢などもレベルを上げるなか、コスト競争力向上も課題のためだ。世代交代を意識しノウハウ伝承など人材育成も図る。