山崎倫康社長
群栄化学工業グループのタイGCIレヂトップは、環境対応品で差別化を図る。主力である自動車関連市場の低迷に加え、中国品の流入も増える中、当社独自の植物由来原料を用いたエコフレンドリー製品を売り込む構えだ。現地での開発力を強化し、独自の製品開発や技術サポートも積極的に行う。
今年設立から35年を迎えた同社はタイでのフェノール樹脂最大手。これまで自動車向けを中心に事業を行ってきたが、日系自動車メーカーの苦戦に伴い、自動車関連用途の生産が影響を受け始めている。
中国品の流入も増加する中、差別化製品として提案するのが、糖とフェノールを融合させた環境配慮型フェノール樹脂だ。フェノール樹脂中に含まれるホルムアルデヒドが近年問題視される中、それを解決した製品となっている。同様の製品は競合にも見られず、環境意識が高まるタイ市場での差別化製品として売り込む。
同社のさらなる拡大の一手となる同製品は、すでに建材用途で採用されており、新たな採用に向けたサンプル提供も増加。特に病院や高所得者向けアパートなど、安全性が求められる用途を中心に実績を重ねつつ、砥石や自動車関連などにも展開していく。
さらに、外部環境の変化に対応するためこれまでの親会社の技術を展開する方式を見直し、タイ独自の製品開発やマーケティングを強化する。現地で手に入る原料を用いた製品開発や顧客サポートなどを行う。将来的には、タイで開発した製品を日本の親会社に売り込める体制も作っていく。
また、国内経済が低迷する中、輸出も強化する。ターゲットはインドやベトナム、カンボジアといった新興国。価格競争が激しかったこれらの国々だが、経済成長に伴い品質を重視する向きが強まっており、同社のチャンスも増える見込みだ。現在売上高に占める輸出の割合は10%ほどだが、将来的には30%ほどまで拡大したい考えだ。