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  • タイ特集 サイデン(タイランド)、非日系への製品浸透めざす
  • 2025年7月28日
    • 籠島嘉隆社長
      籠島嘉隆社長
     合成樹脂エマルジョン大手のサイデン化学(籠島嘉隆社長)の東南アジア展開を支えるサイデン(タイランド)。日本と同等品質のエマルジョンや溶剤樹脂などを生産し、タイや周辺国へ向けグローバル展開している。日系顧客への販売だけでなく非日系企業への浸透を目指し、営業活動を強化していく。

     同社はサイデン化学が95%、丸紅の現地法人・丸紅泰国が5%を出資する合弁企業。東部ラヨン県のイースタン・シーボード工業団地に第1~第3工場まで構え、生産能力は合計で年2万トンに上る。

     昨年は操業開始から20周年の節目を迎え、9月に記念式典を開催。売上高、社員数ともに創業時に比べて3倍を超える規模に成長したこれまでの実績を祝った。

     販売先は日系の粘・接着剤メーカーが中心。こうした企業がタイのほか、マレーシア、ベトナム、インドネシアといった東南アジア各国と中国に構える現地工場などへ製品を供給している。域内では地場企業や外資など非日系の潜在的な顧客が増えており、足元では日系だけでなく非日系顧客との関係構築に力を入れている。

     販路開拓するうえで強みとなるのが充実した技術サービス体制だ。製品の物性や要求性能に関する試験・試作を行うラボ施設やパイロットプラントを活用し、顧客の製品カスタマイズニーズに迅速に対応する。

     生産面ではこれまでに、原料タンクを増設するなど自社インフラを補強し、物流の混乱・遅延や原料高といった事業環境の変化に対応してきた。製品の安定供給を通じて顧客の信頼を得ている。

     経済成長や製造業の拡大が続く東南アジアは、塗料や紙ラベル用粘着剤向けなどとしてエマルジョンの需要拡大が期待できる重要市場。複数の国と自由貿易協定(FTA)を結んでいるタイに立地する生産拠点をフル活用して拡販を目指す。
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