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  • タイ特集 リケン・タイランド、現地メーカーの開拓好調
  • 2025年7月28日
    • 家田大毅マネージングディレクター
      家田大毅マネージングディレクター
     リケンテクノスのタイ拠点であるリケン・タイランドによる現地メーカーの開拓が順調に進んでいる。主戦場とする電線被覆材分野で、2025年から徐々に採用が増え始めている。今後3年以内をめどに電線向けを現在主力の自動車・医療機器向けに並ぶ規模に成長させたい考えで、販売が伸びた段階では増強も視野に入れる。

     同社は、東南アジアにおける塩化ビニル樹脂コンパウンド事業の一大拠点。ワイヤーハーネスなど自動車向けと人工透析回路チューブなど医療機器向けで存在感を発揮してきた。日系を中心に顧客との強固な関係を築いてきたが、タイの自動車産業が低迷する中、日系以外の現地顧客とのビジネスに活路を見出す。

     高い品質が求められる分野を狙う考えで、中でも電線分野に力を入れる。同分野では安全基準の厳格化から品質要求が高まっており、同社の強みがとくに活かせる市場だ。蓄積した技術力を活かし、ローカルのコンパウンダーでは対応できない細かいニーズにも対応することで浸透を図る。

     25年初頭から採用が増え始めており、開拓は着々と進みつつある。電線はタイのローカル市場において最も数量が大きい用途だ。さらなる開拓を進め、3年以内には自動車・医療機器に並ぶ3本目の柱とする。

     今後は電線のみならず生活資材や建材などの分野でも提案を強化し、拡販を進めていく。とくに、同社がリケンテクノスのASEAN拠点として唯一手掛ける建材向けなどの硬質塩ビコンパウンドは、タイにとどまらないASEAN地域全体での採用拡大を目指す。

     同社は23年に軟質塩ビコンパウンドの生産規模を拡大させ、既存および新規顧客の需要を満たす生産体制を整えた。電線向けの販売が伸びたタイミングでは次の増強も見据えており、足早に開拓を進めいく。
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