山口貴弘MD
CS ミツフク エラストマーズ(CSM、山口貴弘MD)は、タイ国内外の顧客開拓に注力する。合弁パートナーとの間でフッ素ゴムコンパウンドの原料調達や販売のシナジー効果を追求。地場企業が採用しやすい中級品や、新たに手掛け始めたシリコーンゴムなど製品を通じて新規顧客の獲得を狙う。
CSMは、高度なコンパウンド技術を強みに海外展開する三福工業(栃木県佐野市)がタイのゴムコンパウンド最大手であるCSラバーをパートナーとして設立した合弁会社。CSラバーに隣接するコンパウンド拠点の生産能力は月間30トンで、自動車関連を主な顧客としている。
CSラバーとの協業体制で日系・非日系の顧客開拓に取り組んでいる。同社が所有するゴム成型品やシートの製造設備、試験分析機能を利用し、顧客の要求性能にいち早く応えている。地場市場に深く浸透しているCSラバーの顧客ネットワークを活用できることも利点だ。
タイだけでなく東南アジア各国での市場開拓に力を入れる。インドネシアやベトナムなどの国々で、日系企業だけでなく地場企業もターゲットに入れ売り込みを図る。域内での拡販活動において「タイをハブとして捉える」(山口MD)考えだ。三福工業のインド生産拠点を交えた三国間貿易も検討している。
収益拡大に向け、市場のなかで競合の少ない機能性と価格が中間レベルの製品の展開に力を入れている。CSラバーの調達網を生かした原料をベースに、品質・機能・価格のバランスが取れた製品を用意。タイで採用が増えてきているほか、インドネシアでも実績が付いた。
タイ国内の地場企業との取引拡大へ向け、シリコーンゴムのコンパウンドにも乗り出した。CSラバーから引き継いだ事業で、工業製品、家電、雑貨向けなどに供給する。「地道に増やして顧客の幅を広げる」(同)という狙いもある。