児玉英大社長
稲畑タイ(児玉英大社長)は、稲畑産業グループのタイ事業を統括している。商社部門において、新たにカンボジア支店を開設し、拡大しつつある樹脂・化学品需要を捉える体制を整えた。製造部門では、合成ゴムの成型事業や樹脂のリサイクル事業で工場の拡張に着手するなど、グループ各社の能力増強を計画。生活産業分野ではEコマースによる自社ブランドの展開にも乗り出し、ビジネスの幅を広げている。
稲畑タイの商社部門は、自動車、家電OA、医療関連、包装材料といった分野に顧客を有する合成樹脂ビジネスが軸。さらに化学品のほか、生活産業分野として食品・化粧品・医薬品に関連した商材の拡販に注力している。
今年4月には、自動車部品や電子部品の製造が成長しているカンボジアに支店を開設した。同国は原材料の多くを輸入に頼っており、現地拠点から在庫販売に対応して顧客を広げたい考え。今後は加工食品の輸入販売にも事業の幅を広げていく。
製造部門では、グループ各社の生産体制を底上げする。シリコーンゴム加工のハイテクラバープロダクツは新たな工場建屋の建設に向け、用地造成を開始。樹脂コンパウンドのSIKタイランドは省力化や自動化の投資を行う。樹脂フィルムを手掛けるアップルフィルムでも対応を検討中だ。
樹脂リサイクル会社クローバー・プラスチックス(タイランド)では、第2建屋の建設を年内に開始する予定。生産能力は従来の1・5倍に増える。再生樹脂の利用で企業イメージを高めたい企業や欧州での使用義務化に対応する企業などから引き合いが強まっている。
こうしたビジネス拡大に合わせ、在庫用の自社倉庫を増床し、保管能力を3割ほど増やした。庫内も一部自動化した。
生活産業分野では、ペット関連と化粧品関連で自社ブランドの拡販を目指す。Eコマースで販売し、「いろいろ実験して傾向をつかみたい」(児玉社長)考え。食品素材の合弁会社も設立を予定する。