牧瀬忠社長
モリシタコーポレーションタイランド(牧瀬忠社長)は、森下産業グループでASEAN(東南アジア諸国連合)地域唯一の拠点となる。日系顧客に向け、グループ傘下の越谷化成工業(ECCA、東京都千代田区)が製造する高品質なカーボンブラックマスターバッチ(CBMB)の輸入販売を主力事業としている。タイおよびベトナムのOA機器や四輪に向けた展開がメインとなり、ASEAN域内での顧客フォローを中心に活動中。
ECCA製の高濃度CBMBは、高い耐熱性や分散性を有し、グレードにより高漆黒性を備えるなどの品質面で強みを持つ。タイ・ベトナムで、主にOA機器に用いるエンジニアリングプラスチック向けに展開。日系樹脂メーカーやコンパウンダーに供給している。
足下では、主にベトナムにおいて競合他社との価格競争とシェア争いが激化しており、状況変化がともなう時期と認識している。日本国内での生産による高品質面を引き続きアピールしていく。OA機器向けは堅調に推移しており、引き続き安定供給に注力する。
一方、四輪向けは、タイの関連産業の減速を受け慎重に見ている。
日系顧客では、本社スペックインからの水平展開がメインだったが、今後は現地拠点におけるテーマの丁寧なヒヤリングを通じて独自案件の獲得も図る。日系企業も現地でR&D拠点を設けるケースが増えており、ベトナムでは同施策が奏功して案件を獲得している。
また大型コンデンサー用の注型樹脂、塗料用顔料、樹脂なども取り扱う。注型樹脂は、雨期入りが早く扇風機関連の在庫調整もあり低調だが、顧客サイドでコンデンサーの小型化が進むなか、案件維持に向け顧客とパートナーシップを強化していく。
今後の取り組みとして、中国・上海のグループ拠点と連携し、中国ローカル原料の輸入販売も強化する。コストメリットやユーザーの事業継続計画(BCP)対応ニーズに応え、実績化を図る。