友政敬雄取締役執行役員海外事業部長
オハラ・タイランドとオハラ・ケミカルズ・タイランドは、親会社の小原化工とともに今年から始動した第8次中期経営計画に基づき成長分野に注力している。同計画ではタイをASEANの中核拠点と位置づけ、各海外現地法人および日本との連携を強化し、既存ビジネスの拡大とともに戦略的に新規ビジネスに取り組んでいる。
オハラ・タイランドはメッキ薬品を中心とする表面処理剤などを自動車、電子の両分野に展開、オハラ・ケミカルズ・タイランドはタイ国投資委員会(BOI)のライセンスをベースに、電子分野などのBOI企業や保税区内企業に向けた輸入商材の販売を主業務としている。
2024年度(12月期)は後半に電子部品関連の輸出が一部回復したが、自動車産業の低迷などで苦戦を強いられた。25年も厳しい状況が続く見通しだが、両社はいかなる経済環境下でも成長し続ける会社を目指しまい進していく。
従来の鉄鋼、表面処理、電子部品分野に加え、成長が見込まれる半導体、自動車、食品、環境分野向けについて、タイをアジアのハブとして活動中。タイ経済が振るわないなか、ローカル企業も活用しながら東南アジア全土への開発拡販を加速させる。とくにバイオマス燃料の輸出は今中計の柱の一つとして注力する。
タイでは25年の成長産業として、観光業や自動車産業、データセンター、そして水産缶詰やゴム製品など輸出依存度が高い分野が有望視されている。政府が推進するBCG(生物、循環、グリーン)経済関連産業も成長が期待される。これら成長産業への取り組みを強化し新規案件獲得につなげる。
昨年に引き続き、日系企業にとどまらず非日系企業にも活動の幅を広げ、化学品の取り扱いを得意とするパートナー商社、現地企業と協業し事業拡大を目指す。併せて関係が強い仕入れ先製品の拡販を進め予算を達成する。小原化工や海外現法との連携およびパートナー商社など社内外との連携を密にして中計達成を狙う。